天使と悪魔、ふたつの顔を持つ突風 プロヴァンスのミストラル

プロヴァンスのミストラルのことを聞いたことがありますか。益をもたらすこともあれば、人間の生活に不都合をもたらすこともある強風ミストラルは半分天使、半分悪魔のような存在。人々はミストラルが吹くたびに喜んだり、憂いたりします。
Par Angélique Jurquet

太陽と並んでプロヴァンスの気候を作る役割を担っているのがミストラル。ローヌ渓谷を挟んでラングドック地方からヴァール県にかけて年間130日間ほど吹き下ろす乾いた突風で、警戒されることもあれば、歓迎されることもあります。

冬は氷のように冷たい風となるミストラルは、太陽の陽射しが強く暑い日が続く7月には逆に涼風として歓迎されます。一方で、地中海の海水を冷やし、ビーチ際の温かい海水を沖に追いやってしまうので、寒がりな海水浴客は海に入る事をためらってしまうかもしれません。更には、功罪相半ばのミストラルは、火事の際、消防士の作業を困難にしてしまうこともあります。

プロヴァンスの方言で「ミストロー」と言うミストラルは災害をもたらすものとされていましたが、プロヴァンスの人々は太古の昔からミストラルと折り合いをつけて暮らしてきました。北西にふくこの風の痕跡は、ほとんどの木々が南向きにかしいでしまっていることからも見て取れます。風がブドウの木から病原菌を遠くへ追いやってくれるのでブドウの栽培者たちはミストラルを歓迎しますが、農家の人々は強い突風によって農作物が枯渇してしまわないよう防風に糸杉やポプラを植えて保護します。

ミストラル
ミストラル
プロヴァンスの突風
Photographie : José Nicolas
ミストラル
ミストラル
プロヴァンスならではの自然
Photographie : José Nicolas

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