仲間と楽しむ カランククルーズ

レジャー用モーターボートに乗ってみませんか。親切でユーモアに溢れた船長と観光客が数人…。格別な風景の中行く航海は忘れられないものとなるでしょう。さあ出航!
Par Jean-Dominique Dalloz

日焼けした顔一杯に笑みを浮かべてエリックが言います。「ご乗船ありがとうございます。船長のエリックです。夢のような半日をみなさんとご一緒に過ごしたいと思います」

小さなボートに乗り込む8人の乗客が、しっかり落ち着くまで気を配る船長。子供や若者たちが潮風を感じようと水しぶきを浴びる覚悟で前甲板へ駆け寄る一方、大人たちは操縦室後部のベンチに腰を落ち着けゆったりとくつろぎます。誰もが日焼けクリームをつけ、サングラスをかけ、帽子をかぶっています。これから数時間、観光向きの大型船ではなく、親しい仲間同士のクルーズと言った雰囲気の中、マルセイユのカランク国立公園の宝石のように美しい風景を楽しむなんて、なんてラッキーな乗客たちなのでしょうか。ブルー・エバジオン社は絶景に近づけるよう、快適性に優れ、馬力もあるこのようなタイプの小型ボートを何艇も所有しています。

ポワント・ルージュ港を出発したボートは落ち着いたリズムで進み、クロワゼット岬とマイール島を通り過ぎます。エリック船長が指差します。「左手の岩壁の方に金属製の残骸が見えますか。あれはテレスカフと呼ばれるロープウェーのような乗り物で、海中に潜り魚を観察するために利用されていたものです」テレスカフは60年代にワンシーズンだけ操業し、3万人もの好奇心に満ちた観光客が利用しましたが、収益率が低すぎたため、あっという間に忘れ去られてしまったとのことです。150馬力のモーターがうなり、リウー諸島に向けて快適な速度でボートが進みます。小さな入り江で停まり、さあ、ここで初めての海水浴。エリック船長がゴーグルとアクアラング、そしてフィンを貸してくれます。水温は25度。人に慣れた魚たちをみんなで観察します。文明に汚されたことのない絶壁では、カモメやその 他の保護された海鳥が天敵の恐れもなく巣を作り、海で泳ぐ私たちを見下ろしています。

さて、進路を変えて本土側の目も眩むような断崖に向け出発します。エリック船長は何度も器用にボートを操縦し、隠れた入江の狭い水路を行きます。船長はこの地域を知りつくしており、学術的な 解説をユーモアを交えて話してくれます。全てが本物の世界。しかも船長は劇的な見せ方を知っている演出家でもあるのです。例えば、モリジウー・カランクを出るあたりにある、特にこれと言って特徴のない断崖の近くでボートを停めます。「さあ、ゴーグルをつけて!グロット・ブルー(青い洞窟)を見に行こう」 とエリック船長。みんなの視線が引きつけられたのは、絶壁のふもと、水面ギリギリのところにある暗くて小さな穴。冒険心に富んだ者が一番に飛び込み、ドキドキしながら穴の中に向かって進んで行くと、青い色に照らされた幻想的な洞窟が広がっている光景に思わず目を丸くします。でも、これ以上の説明は控えましょ う。この驚きはとにかく体験してみないと分からないでしょうから。

ボートに戻ると、すっかり賑やかな雰囲気。エリック船長 がカーラジオにフェルナンデルやダルスリスの往年のヒット曲を流し、冷たい飲み物を勧めてくれます。友人同士の和やかなクルージングの雰囲気の中、翌週の週末もまた来たい、と夢見ながらボートは港へとゆっくりと戻っていきます。

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ブルー・エバジオン社のボート
DR, Bleu Evasion

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