ヨーロッパ香科大学

香料植物や薬草に関する知識を広める教育機関がプロヴァンス地方のフォルカルキエ村にあります。初学者から専門家までを対象とした、注目に値する素晴らしい取り組み。
Par Jean-Dominique Dalloz

「確かにちょっと変わった大学かもしれません」

そう笑顔で話すのはヨーロッパ香料大学UESSの学長、オリヴィエ・バガリ氏。

「ここはありきたりの教育機関ではありません。プロヴァンスの財産とも言える香料への関わりは多方面に及んでいます。香料関連のさまざまな事業を支えたいですし、一般の方々へも香料についての知識を広めていきたいと願っています」

2003年の開設とともに始まった香料大学の活動範囲は実に幅広いようです。

香料大学として使われているのはフォルカルキエ村のコルドリエ修道院。そこでプロ養成コースが開講されているほか、一般の人を対象とした講座も開催されています。またオリビエ・バガリ学長以下スタッフは研究や技術革新のプロジェクトにも積極的に関わっています。バガリ学長は次のように語ります。

「プロヴァンス地方はラベンダーのエッセンシャルオイル生産において世界のトップクラス。香草生産による経済効果は大きく、香水、アロマ、香料、味覚などの関連産業があります。我々は研修などを実施することによって企業の成長をお手伝いしたいと望んでいます」

香料大学では、コスメ関連の学科でも食品関連の学科でも、プロとして通用する実践的なカリキュラムを編成しています。その多くが公的に認められており、中には知名度のある大学の卒業証書につながるものもあります。香料大学にはフランスで唯一、石鹸作りのカリキュラムまであります。

バガリ学長は2005年より、植物の研究および技術革新という重要な軸が新たに加わったと言います。

「アグロノミー(土壌学・栽培学・農耕学)の研究のほか、生産や加工の効率アップを図る技術向上の研究です。香料大学では、香料関連企業に対しさまざまな分野 で技術革新のサポートを行っています。2013年9月にはイタリアとの共同研究プロジェクトが終了し、現在の抽出技術、蒸留技術に対しエコロジカルな代案を提案する予定です」

一般の人でも、香水作り体験、エッセンシャルオイル講座、醸造学入門講座などに参加すれば香りの世界へ一歩を踏み出すことができます。

「講座は13世紀のフランシスコ修道会の修道院であるコルドリエ修道院で開催されています。修道院では夏には展示会やコンサートなどさまざまなイベントも開催しています」

ヨーロッパ香料大学の講座やイベントに参加する人は毎年1万人にも上ります。素晴らしい環境に囲まれた由緒ある建物でハイレベルな授業やイベントが開催されている、ということの証と言えるでしょう。

フォルカキエにあるヨーロッパ香料大学(UESS)
フォルカキエにあるヨーロッパ香料大学(UESS)
受講は初学者から専門家までを対象
UESS
フォルカキエにあるヨーロッパ香料大学(UESS)
フォルカキエにあるヨーロッパ香料大学(UESS)
授業・講座・イベントもさまざま
UESS
フォルカキエにあるヨーロッパ香科大学(UESS)
フォルカキエにあるヨーロッパ香科大学(UESS)
興味深い授業の様子
UESS

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