プロヴァンスの青い黄金

地元の人々と親密なつながりのある、プロヴァンスを象徴する花、ラベンダー。6月から9月の開花時期にプロヴァンスに行ったなら、どこでも見ることができます。この小さな青い穂先には大きな感動を覚えることでしょう。
Par Caroline Taret

私たちはみな、ラベンダーに思い出があります。まるでプルーストのマドレーヌのように、ラベンダーの香りをかぐと、一瞬にして幼少の頃の記憶が蘇り、元気づけられるのです。ラベンダーは2000年以上も前からプロヴァンス地方に自生しており、20世紀初頭より地元の経済に貢献してきました。薬効があることで重宝され、とりわけグラースを拠点とする香水メーカーからの要望にこたえるため、20世紀に入って以来現在まで組織的にそして具体的にラベンダーの栽培がおこなわれ、精油を採取してきました。プロヴァンスの乾燥し、日照時間の多い土地はラベンダーの栽培に理想的なのです。

ラベンダーはさまざまな色を扱う色見本のようなもの。色とりどりに染められた山々、ところどころでアクセントとなる青。くっきりとした黄色でノール地方を飾る菜の花畑のようにプロヴァンス地方ではラベンダー畑がそこかしこを・・・ラベンダーはプロヴァンスの花であり、プロヴァンスの花と言えばラベンダーなのです。真正ラベンダーとスパイクラベンダーが自然交配して生まれたラバンディン畑としばしば隣り合わせになっています。ラバンディンは乱れのない規則的な生え方をし、統一的な青色で山々を飾り、うねりのある風景を産み出します。ラベンダーはもう少しばらつきのある生え方ですが、色はバラエティーに富んでいます。しかし、ラベンダーといえば何よりもその香り。どの植物よりも強いと言われる香りが命です。

南部の香りと風味

保湿クリーム、クレンジング・クリームあるいはエッセンシャルオイルとして、ラベンダーはリラックス効果、リフレッシュ効果があります。化粧品として使われる場合、ラベンダーは気分を落ち着かせてくれ、ラベンダーの穂先がお皿に乗っている場合は逆に感覚を目覚めさせてくれます。最近の料理界ではラベンダーの持つパワーを無視することはできません。一番よく使われるのは、ラベンダーの香りをつけたアイスクリームやシャーベット、パンナコッタなどといったデザート類ですが、プロヴァンス産ハーブのひとつとして、ローズマリー、タイムなどと一緒に鶏肉など白身の肉料理のスパイスとしても使われます。マルク・ヴェイラやアラン・パッサールといったハーブに夢中のシェフたちの心も掴んでおり、彼らは迷いなく、自分たちのナチュラル志向の料理にラベンダーを使っています。でも、気をつけて!ラベンダーの青で、喜びに顔が赤くなってしまう恐れあり…

プロヴァンスの青い黄金
プロヴァンスの青い黄金
セナンク修道院とラベンダー
Photographie José Nicolas

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