プロヴァンスで最も美しい修道院セレクション

豊富な歴史を誇るプロヴァンス。多彩な過去を物語る素晴らしい修道院も点在します。木陰が涼やかな庭園や立派な史跡を訪れたり、見事な建築を堪能したり、修道院見学は充実したひと時が過ごせるに違いありません。
Texts: Mélissa Darré

レランス修道院 L’abbaye de Lérins

カンヌ湾内に浮かぶ二つの島から成るレランス諸島。そのうちのひとつ、サン・トノラ島には5世紀に建造された修道院が残されています。厚い白壁に囲まれたシトー派修道院は静寂に包まれた平和な隠れ家。庭園には草木が生い茂り、蝉の歌声が響きます。優美なことで知られる教会もあります。海を望むこの島にはブドウ畑もあり、極上ワインが産出されることでも有名です。

L’abbaye de Lérins
© Fotolia - Arthur R.

セナンク修道院 L’abbaye de Sénanque

プロヴァンスにある「三姉妹」修道院のひとつであるノートルダム・ド・セナンク修道院はヴォークリューズ県を代表する存在。中世にシトー派修道会によって建てられたものです。ゴルド村近郊にあり、修道院の正面にはラベンダー畑が広がります。アーケードや彫刻が施された石柱も見事で、際立った魅力を放っています。菜園や効能豊かなエッセンスが得られるラバンディンの畑もあり、それは修道士たちが黙想以外の時間に手入れを行っているものなのです。

L’abbaye de Sénanque
Photographie : José Nicolas

トロネ修道院 L’abbaye du Thoronet

同じく「修道院三姉妹」の一つであるトロネ修道院。その建物にはロマネスク建築による表現が凝縮されていると言っても過言ではありません。17世紀に古来からの建築方法に忠実に建てられた修道院は、大きな石壁に光が踊るだけの極めてシンプルな作り。極限までに簡素で飾り気のないラインは厳格な美しさと圧倒的な静謐さを放ち、シトー派修道会の信仰心と精神を見事に表現しています。

L’abbaye du Thoronet
Photographie : José Nicolas

サラゴン修道院 L’abbaye de Salagon

オート・プロヴァンス県内のマーヌ村にあるサラゴン修道院は、充実した博物館と素晴らしい庭園があることで知られています。バラ窓や丸天井、特徴あるステンドグラスのある美しいロマネスク様式の教会を筆頭に、2000年の歴史を感じることができる場所です。6ヘクタールもの緑溢れる庭園もお忘れなく。手入れの行き届いた1700種以上もの植物に触れることのできる植物園として知られています。

L’abbaye de Salagon
Photographie : José Nicolas

シルヴァカーヌ修道院 L’abbaye de Silvacane

三姉妹の末っ子はシルヴァカーヌ修道院。建造1144年、ロック・ダンテロン村が誇る由緒ある史跡です。修道院の名称は、近郊にあるデュランス川沿いの沼地「シルヴァ・カーナ」に由来しています。モリモン修道院から派遣された修道士たちの手による修道院は、ロマネスク様式とゴシック様式が混ざり合った建築が見事。彫刻による装飾は素晴らしく、シトー会の芸術を極めた宝石のような修道院であり、地上の楽園を象徴するかのような場所と言っても過言ではありません。

L’abbaye de Silvacane
Photographie : José Nicolas

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