チェリー・パールのプリンセス

19世紀、ナポレオン1世の宮廷で実に多くの人々を振り向かせていたのは若き日のオルタンス・ド・ボアルネ。慎み深いオルタンスが陶器のような頬をうっすらと赤く染める様子はいつまでも人々の記憶に残されました。
Par Marine Normand

オルタンス・ド・ボアルネは、ナポレオンの妻、ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネが初婚の時に産んだ娘で、母ジョゼフィーヌがナポレオンと再婚したことによりナポレオンの義理の娘となりました。総裁政府時代のフランスを彩った多くのエレガントな女性たちと同じく、オルタンスはまばゆいばかりの美女でした。ナポレオンの弟と結婚し(従って、彼女は母ジョゼフィーヌの娘であると同時に義妹にもなることに!)、3人の息子を得ました。そのうちの一人が後のナポレオン3世です。オルタンスが開くサロンには19世紀の知識人たちがこぞって集まったものです。彼らの多くが彼女の魅力に抗うことができなかったか、あるいはあえて抗おうとしませんでした。フランス革命時の政治家マラーの副官だったデュロック将軍や外務大臣タレーランの息子であるシャルル・ド・フラオー爵、さらにはロシアのツァー、アレクサンドル1世までがオルタンスの魅力の虜となりました。音楽、芸術、園芸に長け、優雅で愛らしい彼女の前ではすべての男たちが白旗を上げるしかなかったのです。当時もてはやされた、非常に均斉のとれた華奢な体つきをしていたオルタンス。ほっそりとした体型、青く大きな目、控えめにカールされた髪は、すべての若い女性の羨望の的でした。若いオルタンスの透き通るような頬に浮かぶ美しい丸い赤みは、彼女の慎み深さをまさに表現しているよう。草木を愛で、絵画や音楽を通じて自然への愛を表現する美しいオルタンスへ敬意を捧げ、チェリーの一種が「オルタンス・ド・ボアルネ」と名付けられています。

チェリーのオルタンス・ド・ボアルネが育つのは、はかない詩情にあふれた果樹チェリーの発育に理想的な気候のリュベロン地方。ロクシタンがこの魅惑的な赤いチェリーと出会った地方です。ロクシタンでは昨年発売された限定のオードトワレにこのチェリーを使い、限定商品「チェリープリンセス」を発売しました。女性らしい繊細な香りで、ウッドと麝香の香りをベースに、レモンとグレープフルーツをはじめとする柑橘類の香りが舞い、核となる香りにはチェリーをはじめとする春の花々が使われていました。チェリーの香りがつかのまの春を長引かせてくれるよう。チェリープリンセスの一部製品は、オンラインショップで限定復刻販売中です。(なくなり次第終了となります。)使うたびにオルタンス・ド・ボアルネを感じるボディケア・・・これ以上シックなことはなかなかありません。

プロヴァンスのチェリー
プロヴァンスのチェリー
ヴァランソル
Photographie L'OCCITANE
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ヴァランソル
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