セザンヌの足跡を追って セザンヌのアトリエ

19世紀から20世紀になった直後、セザンヌがエックス・アン・プロヴァンスに建てたアトリエは現存しています。当時は一切の建造物がなかった丘は、確かに今や多くの家で埋め尽くされてしまいました。それでも、セザンヌの息吹はアトリエの庭をはじめエックスの街のあらゆる場所で常に感じることができます。
Par Angélique Jurquet

まずは庭から。ほとんど野生、ともいえるほどの自然がいっぱいです。木々が家に襲いかかるように茂っています。セザンヌが描き、愛してやまなかった自然はこの場所の厳然たる主となったようです。その主に唯一抗っているのがセザンヌのアトリエ。傾いた壁、割れ目、廃墟、曲がりくねった道、丘に対し、セザンヌは人間の支配を信じていました。1901年、セザンヌは避難所、ほとんど隠れ家のつもりで、アトリエをエックス・アン・プロヴァンスの高台に建てました。 晴天に誘われた日は、このアトリエから出発して丘を歩き、モティーフに描きました。

雨の降る秋の日、あるいは厳寒の冬の日はこのアトリエで身をかがめ、 「沐浴する女たち」を描きました。陶器、瓶、花瓶、造花、布、果物、頭骸骨、石膏でできた小さなアムール像など慣れ親しんだ無数の品々に囲まれ、それらは静物画の主題となったり、習作の題材となったり。セザンヌの死後、アトリエは元の状態のまま何年もの間放置されていました。1969年に市の所有物となり、セザンヌの精神を尊重しつつ慎重に修復工事がおこなわれました。現在、アトリエに入る、ということは、セザンヌの足跡を追う、ということに他なりません。

壁を這うような長い棚は取り付けられた当時同様に置き物が置かれています。テーブル、タンス、フライパン、大きな木製の梯子、イーゼルそして数脚の椅子・・・など家具調度類もそのままです。側面の黄色いカーテンのかかった大きなガラス窓から差しこんだ光が無数の塵が舞うのを照らします。アトリエから出ようとすると、木の床が足元できしみます。そうすると、もう一度部屋に戻り、衝立の向こうにある長椅子でまどろんでいるセザンヌを起こしてしまったのではないかと見に行きたくなる衝 動にかられるのです。でももう遅い。私たちはもう外の光の中にいます。
アドレス

L'atelier Paul Cézanne セザンヌのアトリエ

9, Avenue Paul Cézanne
13090 AIX EN PROVENCE
Tel : 04 42 21 06 53 
http://www.atelier-cezanne.com/ 
セザンヌの足跡を巡る
セザンヌの足跡を巡る
エクス・アン・プロヴァンスにあるポール・セザンヌのアトリエ
Photographie José Nicolas
セザンヌの足跡を巡る
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Paul Cézanne - Autoportrait

ポール・セザンヌ 自画像

Photographie José Nicolas
セザンヌの足跡を巡る
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当時の様子が伺えるセザンヌのアトリエ
Photographie José Nicolas

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