サン・レミ・ド・プロヴァンスで蘇る古い扉

古い屋敷や古城の門が、サン・レミ・ド・プロヴァンスにあるアトリエ・デ・ポルト・アンシエンヌの丁寧な修復によりかつての輝きを取り戻します。プロヴァンスで唯一の聖地を見学。
Par Jean-Dominique Dalloz

アトリエのガラスの嵌まった壁を冬の日差しがやさしく撫でていく中、入口のドアを押して足を踏み入れれば、中は時が止まった別世界。およそ3500平米ものアトリエ内に何百もの扉がずらりと並んでいるのです。色もスタイルも、元々使われていた場所もバラバラです。この扉は田舎家の扉、あちらの扉は古城の扉・・・。小さなサイズの扉もあれば豪邸の入り口を守るための大きな扉もあり、あるいは天井が低くて狭い通路を閉じるための扉もあります。見事なコレクションです。1万5000点以上もの物が陳列されているところは博物館でもない限りないでしょう。これら数々の扉は、プロヴァンス地方内でも、あるいはどこか別の場所でも、美しい家に再び付けられる日を待っています。扉を丁寧に修復するのは黄金の指を持つクリスチアン・ブライシュとスタッフたち。20年以上もの間、古い木とワックスの匂いの中、彼らは2つと同じものがない数々の扉を蘇らせるために情熱を持って仕事をしてきました。指物、家具製作、塗装の作業場が並び、隣接した鉄工所では錆びた金属を蝶つがいや落とし錠あるいはドアノブに加工しています。修復作業は何日もかかります。扉を解体し、木のパーツはそれぞれ磨きを入れます。消えかけた彫り物や起伏がある部分は彫りを取り戻し、パーツをそれぞれ染料し、バラバラにしたものを再度組み立て、骨董あるいは新品の錠やドアノブをつけるのです。扉一つ一つが芸術作品で、時には200年、300年あるい は400年前に製作した職人の署名が入っていることもあります。修復された扉の運命はさまざまです。重厚な両開きの扉はサン・レミ・ド・プロヴァンスの18世紀時代の田舎家で使われることになりました。対して鎧戸のほうはエックス・アン・プロヴァンスにある近代的な家の戸棚の戸としての役割を果たすことになります。クリスチアン・ブライシュ氏にとって大切なことは、すべての扉に新たな役割が見つかること、そして、これから過ぎていく日々の使用に耐えられるよう準備を整えてあげることなのです。

蘇る古い扉
蘇る古い扉
サン・レミ・ド・プロヴァンス
José Nicolas
蘇る古い扉
蘇る古い扉
サン・レミ・ド・プロヴァンス
José Nicolas
蘇る古い扉
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サン・レミ・ド・プロヴァンス
José Nicolas

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