オリヴィエ・ボーサン 最初の蒸留作業

ロクシタンの創設者、オリヴィエ・ボーサンが初めて蒸留したハーブはプロヴァンス地方を代表するハーブ・ラベンダーであると一般には思われています。しかし、実際にはローズマリーでした。創業当時を振り返ってみましょう。
by Caroline Taret

蒸留の話をする前に心に留めておきたいのが、当時オリヴィエ・ボーサンは若干23歳の若者であったこと。エクス・アン・プロヴァンスで近代文学を学ぶ学生で、若くしてすでに父親となっており、アプトの高校で舎監を務めていました。アンドレ・ボットという強烈な個性の持ち主で、早い時期から環境保全を説いていた人物との出会いをきっかけに、元々興味があったコスメ用エッセンシャルオイルの重要性を認識することになりました。彼との出会いによってエコロジーへの意識が高まり、それが決定打となって初めてハーブの蒸留を行うわけですが、何よりも大きかったのは、幼少時よりプロヴァンスの自然と関わり、親しんできたこと。ピエール・マニャンが2001年にドノエル社より出版した著書「ロクシタン、真実の物語」で語っているように、オリヴィエ・ボーサンは丘を駆け回る子供であり、香りに満ちたプロヴァンスを愛し、プロヴァンスという環境があってこそ初めて存在する人間だったのです。

オリヴィエ・ボーサンは1976年にエッセンシャルオイルの精製を始めました。入浴剤にするためです。20年来放置されたままであった古い蒸留器を購入して修理すると2CV車の後ろにつなぎ、貴重な原料となるハーブを探し求めてプロヴァンス中の野山を走り回りました。初めての蒸留に使ったのはローズマリーです。触るとごわついた感じがし、強い香りを放つハーブです。蒸留に必要な水を確保するため、蒸留器はリマン村のそばにあるレー川の畔に設置しました。そして、古い物置きで石造りの流しを使って入浴剤を製造し、マノスクやフォルカルキエのマルシェで販売したのです。

この時の蒸留のように、プロヴァンスに古くから伝わる技術から数多くのロクシタンの商品が生まれました。使われた古い蒸留器はまだ残っており、マノスクにあるロクシタン博物館の入り口に展示されています。蒸留器はこのエピソードをいつでも思い出させてくれ、ロクシタンではいつまでも大事にしていきたいと願っています。

おすすめ著書(フランス語のみ)

「ロクシタン、真実の物語」ピエール・マニャン著 ドゥノエル社(2001年)

Olivier Baussan en Provence
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Avec la fameuse 2CV !
Photo: L'Occitane en Provence

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