「アルルの女性」はクリエイターのミューズ

光り輝く自由な「アルルの女性」とは、生きる喜びに溢れ、色彩に満ちたプロヴァンスの女性を具現化した存在です。ゴッホやピカソ、ビゼーら、さまざまな芸術家たちのインスピレーションの源となった「アルルの女性」にオマージュを捧げた特別展がデザイナーのクリスチャン・ラクロワによって企画され、2014年アルル写真フェスティバルの一環として開催されています。
Texts: Caroline Taret

クリスチャン・ラクロワによれば、「アルルの女性」とは「決して出会うことのないかもしれない、すべての男性が頭に思い描く理想の女性」。アルルの街とは切っても切れない象徴的な存在です。高名なデザイナーであるラクロワは「アルルの女性」をイメージしてデザインした作品も手がけ、彼が企画した特別展のテーマともなっています。また会場として使われているバロック様式のシャリテ礼拝堂がこの特別展を機会に再オープンしたことも話題です。

この特別展が素晴らしいのは、銀版写真や家族写真など時代の古い写真と、著名なイギリス人フォトグラファー、カタリーナ・ジェブによる現代写真作品の双方で「アルルの女性」に触れることができることです。3年に1度選出される「アルルの女王」の2014年の女王はマンディー・ガイヨンさん。カタリーナ・ジェブは、ガイヨンさんをはじめ表彰を受けた女性たちの等身大の全身像を作品にしています。彼女たちの姿はさながら亡霊か幻影のよう。心をかき乱されるような印象的なビジョンです。「アルルの女性」はもはや消え失せた存在、あるいはもともと存在などしなかった女性たちなのかもしれません。この消失と不在をテーマにした本展では、自身もアルル出身であるラクロワが、とどまることのないアルルの女性たちへの愛を表現しています。

本展の後援者であるロクシタンの創設者、オリヴィエ・ボーサンと共にクリスチャン・ラクロワをインタビューしました。ボーサンもラクロワ同様、女性の原点とも言える「アルルの女性」に魅了され、「アルルの女性」をイメージした香水を制作しました。日本国内では、2014年の11月13日に、「アルルジェンヌ オードトワレ」 75mL 6,500円(税込7,020円)が発売される予定です。しかし、存在しない女性の香りをどのように捉えられたのでしょうか。そこには魔法のような匠の技があります。

L'Arlésienne, Christian Lacroix クリスチャン・ラクロワによる「アルルの女性」

Chapelle de la Charité – Arles アルル、シャリテ礼拝堂

2014年9月21日まで開催

www.rencontres-arles.com

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